中学地理「中国」の総まとめ

中学地理「中国」の重要ポイントを総まとめ

中学地理での中国に関する総まとめページです。
まずは、テスト対策として中国に関連するキーワードをサクッと確認しましょう。

 

中学地理「中国」に関する重要キーワード

重要語関連ワード備考
東北・華北畑作小麦、大豆、とうもろこし
華中・華南稲作米、茶、綿花
チュー川流域二期作温暖で降水量が多いので、コメの二期作が行われている
生産責任制万元戸生産責任制により高所得を得るようになった農家を万元戸という
ヒマラヤ山脈カラコルム山脈ヒマラヤ山脈の一部がカラコルム山脈と呼ばれる
チベット高原世界最大級の高原(西)からパミール高原→チベット高原の順に並ぶ
ゴビ砂漠タクラマカン砂漠モンゴル自治区がゴビ砂漠、新疆ウイグル自治区がタクラマカン砂漠
黄河黄砂黄河流域や砂漠地域から日本にまで飛んでくるのが黄砂
長江中国最長の河川揚子江とも呼ばれ、流域には上海、南京などの大都市が多い
ターチン(大慶)石油場所は中国北東部(北緯46度で択捉島とほぼ同緯度)
フーシュン石炭石炭は中国が世界一の産出量
アンシャン(鞍山)鉄鉱石アンシャンは鉄鉱石が採掘されたことから鉱工業都市として発展
シェンチェン経済特区チューハイ、スワトウなど沿岸部の5都市が経済特区に指定
郷鎮企業地方中小企業日本の村、町にあたるものを中国では郷、鎮という
人口世界一一人っ子政策一人っ子政策は1979年から実施
漢民族少数民族中国の人口の90%が漢民族
華人華僑世界各地に移住している中国出身の人々(現地の国籍を取得した人が華人)
香港イギリス1997年に香港をイギリスから中国に返還
マカオポルトガル1999年にマカオをポルトガルから中国に返還

 

中学地理「中国」で覚えておきたいこと

中国の農業は北部「畑作」、南部「稲作」、西部「牧畜」

中国は三大穀物のうち「コメ」と「小麦」の生産量が世界一の農業大国です。
(もうひとつの三大穀物トウモロコシの生産量も世界2位)

 

そこで覚えておきたいのが地域ごとの農産物です。

  • 気温が低く降水量が少ない中国北部(東北・華北)は畑作が中心
  • 気温が高く降水量が多い中国南部(華中・華南)は稲作が中心
  • 降水量が少ない西部では牧畜(放牧)が中心

これが中国の農業の大原則。

 

華南にあたるチュー川流域ではコメの二期作が行われていることもポイントです。
試験では「モンスーン(季節風)の影響で夏の降水量が多い…」といった件で出題されます。

 

生産責任制と万元戸

中国の農業の関連ワードとして覚えておきたいのが生産責任制と万元戸です。

 

生産責任制とは、割り当てられた量さえ政府に売り渡せば、残りは自由に市場で販売できるという制度です。これにより生産性が向上し、裕福な農家(万元戸)が誕生しました。

 

三大穀物の国別生産量(2018年)

三大穀物(コメ、小麦、トウモロコシ)の生産量の国別ランキングです。

米の国別生産量 小麦の国別生産量 トウモロコシの国別生産量

(出所:FAO STATのデータをもとにグラフを作成)

 

中国はコメと小麦で世界1位。どちらも2位がインドです。

 

グラフ問題対策としては、インドネシア、バングラディッシュ、ベトナムと東南アジアの国が3位から5位に入っているほうがコメと覚えておきましょう。

 

黄河と長江(揚子江)

中国を流れる2つの川(黄河と長江)もテストでは頻出項目です。

 

」の字のような流れになっているのが黄河(こちらのほうが北)。
中国で最も長い河川が長江(揚子江とも呼ばれる)です。

 

香港はイギリスから、マカオはポルトガルから

香港もマカオもかつては植民地だったところですが、香港は1997年にイギリスから、マカオは1999年にポルトガルから中国に返還されています。

 

このため香港やマカオは国ではなく、中国の地方の名前という位置づけです。

 

中学地理「中国」の基礎データ

最後に国土面積、人口などの基礎データをまとめておきます。

首都北京
面積963万平方km
(日本との比較)約25倍
人口13.9億人
(日本との比較)約11倍
通貨人民元
主要言語中国語(漢語)

 

北京と香港の雨温図を比較

首都の北京と国際都市でもある香港の雨温図を掲載しておきます。

北京(北緯39度)の雨温図香港(北緯22度)の雨温図
北京の雨温図 香港の雨温図

雨温図は気象庁ホームページのデータをもとに作成。

北京寒暖差が大きいのが特徴です。
このため夏季五輪(2008年)と冬季五輪(2022年予定)が行われる世界初の都市となります。

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