中学地理「近郊農業の農産物収穫量」

カラム地図で近郊農業による農産物の収穫量を確認

ほうれん草ネギさといもの都道府県別収穫量をカラム地図にしました。
この3つは近郊農業で生産されることが多い農産物となっています。

 

近郊農業とは

東京や大阪などの大消費地に向けて近隣県が行っている農業のことです。
農産物の輸送距離が短いことで、新鮮な野菜をすぐに届けることができるのがメリットです。

 

ほうれん草の都道府県別収穫量

まずは、近郊農業の代表的な農産物「ほうれん草」の収穫量地図です。
ほうれん草収穫量のカラム地図

()内が順位。%は全国に占める割合です。

ほうれん草の収穫量1位は千葉県で全国シェア12.4%(2018年)。
2位の埼玉県(11.8%)とともに近郊農業の代表例として挙げられる農産物です。

 

ほうれん草は葉物野菜の中で傷みやすため、収穫してからできるだけ早く食卓に届けることが求められる農産物です。このため生産地と消費地が近い近郊農業でつくられているというわけです。

 

ネギの都道府県別収穫量

次にネギです。ここでのネギとは、いわゆる「長ネギ」のことで、玉ねぎは含まれていません。
ねぎ収穫量のカラム地図

()内が順位。%は全国に占める割合です。

ネギの収穫量1位も千葉県(14.1%)で、2位も埼玉県(12.5%)。
ここまでは、ほうれん草と同じです。

 

違いは3位と4位。
ほうれん草は3位群馬県→4位茨城県ですが、ネギは3位茨城県→4位群馬県です。

 

また、全国に占める割合にも違いがあります。ほうれん草は1位〜5位まで大きく差が開いているところがありませんが、ネギ3位茨城県(11.4%)と4位群馬県(4.4%)が開いています。

 

深谷ネギ(埼玉)、下仁田ネギ(群馬)、矢切ネギ(千葉)

ネギには生産地域の名称がついたブランドネギが多いのも特徴です。
関東では深谷ネギや下仁田ネギなどが有名です。

 

カラム地図でも色が塗られている都道府県が多く、いろいろな地域でネギが生産されていることがわかります。

 

さといもの都道府県別収穫量

ほうれん草、ネギでは1位を千葉県に取られていた埼玉県がリベンジしたのが「さといも」です。
さといも収穫量のカラム地図

()内が順位。%は全国に占める割合です。

さといもの1位は埼玉県
ほうれん草とネギでは1位千葉県→2位埼玉県でしたが、さといもは逆です。

 

さといもが近郊農業に適しているわけ

さといもは「足がはやい」食材として知られています。
「足がはやい」というのは、傷みやすいという意味です。

 

このため生産地と消費地が近い近郊農業が適しているのです。

 

 

以上が、近郊農業での代表的な農産物(ほうれん草、ネギ、さといも)の収穫量カラム地図です。
最後にテスト対策上のポイントをまとめておきます。

 

中学地理的ポイント
  • 東京など大消費地の近くで生産を行うのが近郊農業
  • ほうれん草ネギの収穫量は、1位千葉県→2位埼玉県
  • さといもの収穫量は、1位埼玉県→2位千葉県
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