中学地理「カラム地図で学ぶ日本の林業」

中学地理「カラム地図で学ぶ日本の林業」

日本は国土の約4分の3山地で、木材建築物も多いようにかつては林業がさかんでした。
ただし、最近は海外からの安い輸入木材が増えたことなどで衰退傾向にあります。

 

そんな中でも林業がさかんな地域はどこか?
カラム地図でまとめました。

 

都道府県別林業産出額のカラム地図

都道府県別の林業産出額

()内が全国順位。%は全国に占める割合です。

都道府県別に見た林業産出額のトップは長野県で全国の12.8%(2018年)。
日本三大美林のひとつ木曽ヒノキの産地となっている木曽地方で林業がさかんです。

 

安価な輸入木材に対抗するため高級感のある木材を生産しているのが特徴です。

 

日本三大美林とは

津軽ヒバ(青森県)、秋田スギ(秋田県)、木曽ヒノキ(長野県)が日本三大美林(自然林)と呼ばれ高級木材として有名。

 

三大美林には「人工林バージョン」もあり、天竜スギ(静岡県)、吉野スギ(奈良県)、尾鷲ヒノキ(三重県)が選ばれている。

 

試験対策

自然林の三大美林は東日本人工林の三大美林は西日本に固まっている。
三大美林で、自然林とも人工林とも表記されていない場合は自然林と考えればOK。

 

林業産出額の2位は新潟県で、3位が北海道。単純に林野面積であれば北海道が圧倒的に広い(下のカラム地図参照)のですが、林業となると、1位長野県→2位新潟県となるのがポイントです。

 

都道府県別林野面積のカラム地図

都道府県別の林野面積

()内が全国順位。%は全国に占める割合です。

最初に「日本は国土の約4分の3が山地」と記載しましたが、森林(林野面積)だと「日本は国土の約3分の2が森林」となります。

 

山地の中にも森林ではない場所があるので、このような違いが出ます。

試験対策
  • 日本は国土の約4分の3山地
  • 日本は国土の約3分の2森林

 

都道府県別でみると全体の面積でも森林面積でも北海道が1位で、2位が岩手県ですが3位以下が違ってきます。

 

都道府県別の面積順位と森林面積順位
順位面積森林面積
1位北海道22.1%北海道22.3%
2位岩手県4.0%岩手県4.7%
3位福島県3.6%長野県4.2%
4位長野県3.5%福島県3.8%
5位秋田県3.1%岐阜県3.4%

%は全国に占める割合です。

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